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「大切に想っている女性がいるんだってな」
ミンソクから聞いたよと突然兄から言われ
｢嬉しいよ。セフナにそんな存在が出来て｣
と
久しぶりに穏やかな顔をして
話しかけてきてくれたのに
｢悪いことは言わない。
出来る限り父さんの目に触れないようにするんだ。少なくとも一年は、、、｣
｢わかるよな？｣
｢お前にとっては辛い決断だよな｣
｢だけど、大切な人を守る為なら耐えるんだ｣
途端に険しい顔に変わって
そして自分に言い聞かせるように
｢お前は諦めるな｣
｢諦めなければいつか必ずその大切な人に通じる｣
｢お前の全てが｣
そう僕に伝えてくれたんだ
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作者名：くじら | 作成日時：2017年5月15日 18時
