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全部僕が至らなかったんだ
何もかも全て
僕は
結局
初めて知った愛を
最も大切な存在を
深く傷つけてしまったんだ
どうしても
僕のちっぽけなプライドが邪魔をして
気がついた時には
僕は何にもヌナに話すことが出来なくなっていた
ただの自己満足だったんだ
自分自身だけを見て欲しいと
ヌナがそんな人じゃないってことくらい
そんな目で僕を見たり判断したりするようなこと
絶対にしない
そんなの初めからわかっていたはずなのに
僕はわかっていなかったんだ
あんなにも
温かい人を
こんなにも
深い愛情に満ちた人を
僕は何もかもから守ってあげられなかったんだ
もう
話すかけることも
いや
その姿を見かけることも
もちろん
謝罪することさえ
出来なくて
目を閉じれば
いつか
いや、すぐにでも
ヌナが目の前にあらわれて
めがねくん
そう、その秘密の呼び方で
変わらず
僕をまた呼んでくれるんじゃないかなんて
いつでも思ってしまうんだ
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作者名：くじら | 作成日時：2017年5月15日 18時
