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一歩一歩めがねくんに近づいて行くと
ずっと目をそらさずに
私を見つめてくれていて
今日はこれしか用意出来なくてごめんなさい
なんて言いながら花束を差し出してくれていて
「お誕生日おめでとうございます」
本当はヌナから直接聞きたかったけど、、、
そう言って少し口を尖らせているカレ
《ありがとう》
《だけど、こんなの初めてで・・・》
《正直、驚いてる・・・・・・だって・・・》
「それなら僕も同じですよ」
「そうでしょ！？」
《なっ！？何が？》
「無意識なんでしょうけど・・・ヌナは」
「驚かされっぱなしなんですよ。僕は」
《めがねくん・・・？？》
《そんな・・・私は、、、》
「だから・・・仕返し」
「このカラーの花が僕の気持ち全てです」
「これが何を意味するのか考えて！？」
すぐってワケにはいかないのはわかってます
だけど
僕にはあなただと・・・あなたしかありえない
この先
ずっとずっと
僕が想い、愛し、赦し、誓うのは・・・
《このお花はカラーでしょう！？》
「さぁ〜！？」
《めがねくん！！》
私が聞いても何一つ真剣に取り合ってくれない
めがねくん
「まぁ、仕返しって言うかお仕置きです」
そんなことを言いながら
楽しむようにクスクスといたずらに笑っている
「これからは
ヌナのお誕生日には僕が一緒にいますから」
「次もその次もその先ずっとずっと・・・」
「これヒントですからねっ！！」
ほんの僅だけど
私の右頬に触れてくれためがねくんの大きな手の温もりが離れていくのが寂しく感じてしまったことはぎゅっと心の奥に閉まったままにしておくの
だけど
この言葉だけはどうしても伝えくて
《ありがとう》
《来てくれて凄く嬉しかった》
遠退く彼の後ろ姿に思いきり叫んでいた
「次に会う時までにはちゃんと調べておいて」
めがねくんはそう言って
優しい微笑みを落として行ってくれた
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作者名：くじら | 作成日時：2017年5月15日 18時
