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「クズどもに内緒で野宿なんて初めてだな。楽しみ。」


と硝子が楽しそうに笑うのを見て、少しほっとした。



『家入さんは_「そろそろ呼び方変えてくれ。」』


ん?呼び方か。どう呼んだら喜んでもらえるんだろう。


困って口ごもっていると、彼女は笑いながら、


「硝子でいいよ。」


と言ってくれた。


うん、助けてくれてありがとう。すごくほっとした。


すると、彼女が何故か固まっている事に気づいた。



「A、笑顔かわいいじゃん!」


『何それー。硝子ほど可愛らしくないよ。』


と言って微笑する私を見て硝子は


「いや。本当に笑ってる時は誰よりも可愛いと思う。」


と言ってくれた。


優しすぎるね。作り笑いにはやはり硝子も気づいていた。


癖というものは恐ろしい。家の中限定にしようとしてたんだけど。


『ふふ。嬉しいありがとう。』



『じゃあそろそろ話戻すね。硝子はどこに行きたい?』


と私が聞くと、硝子はしばらく考え込んで


「んー鴨川シーとかどう?」


『千葉かあ。千葉なら水族館にも寄っちゃう?』


と言うと、彼女は目を輝かせて賛成していた。


「ついでにティズニーランドも。」


なんて話しているとあっという間に日が暮れてきた。


二人で急いで駅に向かいながら、


『もう、ここでついでに宿も取っちゃう?』


「ああ、それもありだな。」


と言いつつ、部屋を確認してくれていた硝子が


「空きがないな。」


と言った。


『いや、多分問題ないと思うよ。ちょい電話かけていい?』


「…お金持ちはやっぱ違うな。」


一応有名な家系だからかな。





『もしもし、小花衣と申しますが____』


やっぱ部屋空いてた。ホテルなんていつぶりだろう。


長い間、旅行に行っていない。任務目的でホテルに泊まったことならあるけど。



やはり、海外旅行家族皆で行くべきなのでは。


と考えつつ、硝子が私をじっと見つめていることにやっと気づいて慌てた素振りを見せないように気をつけながら、


『部屋取れたよー。』


と硝子に声をかけると、硝子が嬉しそうにありがとうと言ってくれた。


その後もたくさん話してひたすら笑っていた。


硝子は本当に面白くて話しててすごく気が楽だったから電車に乗っている時間がとてつもなく短く感じた。








そうこうしているうちに着いた____舞浜だ。

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香楽(プロフ) - 改革さん» リクエストありがとうございます…!私もすごく書きたくなってしまった…色々詰め込んで書いてみますね(?) (4月17日 20時) (レス) id: 3994d8f3f3 (このIDを非表示/違反報告)
改革 - リクエストです!夜蛾さん?のぬいぐるみの話とか読んでみたいです。ぼやっとしててすいません。 (4月17日 17時) (レス) @page29 id: bf669bb16c (このIDを非表示/違反報告)
香楽(プロフ) - ,さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (4月11日 16時) (レス) id: 8c47cbd327 (このIDを非表示/違反報告)
, - 続きが楽しみです。更新頑張ってください。 (4月10日 23時) (レス) @page19 id: 15abd44076 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:香楽 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年4月7日 0時

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