未練、想い2【五条悟】 (ページ24)

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「ただいまー！」

珍しく上機嫌で帰って来た。

『おかえり、機嫌いいね。もうすぐご飯できるから待ってね。』

「んー？そりゃAが家にいるから機嫌が良いの。あと恵から焼肉ごちそうさまでしたってメッセージ来たから。」

鼻歌を歌いながら手を洗って部屋着に着替えていた。

そんなに恵くんからの連絡が嬉しかったんだね。

「Aって僕のこと好き？」

『好きだけど…なんか試されてる？』

「よかった。別に聞いただけ。Aがいるだけで幸せ〜」

ご飯食べよう、とテーブルに食事を並べる。

失敗しようが手抜きだろうが、全部美味しいと言ってくれる。

私と一緒ならどんな食事も美味しくなるらしい。

「今日はどうだった？悠二たち。」

『焼肉奢りって言ったらすぐ祓ったよ。本当に早かった。』

「A手伝ったの？」

『帳下ろしただけ。全部あの子達がやったの。効率もスピードも上がってるしいい感じ。
……悟の方はどうだったの？何の任務か知らないけど、』

「ん〜、実家に行ってきた。それだけだよ。」

あんまり家のことを話さないから、普段は聞かない。
知られたくないこともあるのかも知れないし。

ただ、行きたがらないことは知っている。

『そっか。偉いね。』

「もっと褒めて、後でいっぱい褒めて。」

家に帰ったのにご機嫌なんて変な感じだなぁ。

高校生の時はお盆や年末年始の帰省ですら行かなかったのに。

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ベッドに入っても上機嫌のまま。ずーっと愛を伝えられてる。

『…ねぇどうしたの。』

「どうもしない。Aの事が好きなだけ。」

『もう寝るよ？』

「おやすみA。好きだよ。」

視線を感じながら、眠りについた。

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