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『…すぐ出てきてくれてありがと、早く終わるよ。』
出迎えてくれた呪霊は3対。
知性がある?動きからして2級では無さそう。
『…あぶな、そんなんアリ?』
「あ、り?あ、り!」
『ふーん、呪霊のくせに喋るんだ。』
カタコトでオウム返ししてくる呪霊。
しかも3対で連携取ってくるからちょっと面倒。
『…3対まとめてサヨナラ!』
1級、3対まとめて特級ってとこだろう。
並の術師なら死んでいる。
派遣されたのが自分でよかった。
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「あ、Aさん遅いですよ〜!楽勝って言ったのに〜!」
『…あはは、ごめんなさい。等級違いだったみたいで、ちょっと時間かかっちゃって…』
「……、」
『ごめんなさい、今なんて?』
「え?あぁ何でもないですよ!………天気怪しくなって来たんで帰りましょ!」
一瞬彼女の顔が暗くなった気がしたけど、気にせず車へ乗った。
次はここから車で2時間ほどの所の墓地。
「多分この辺なんですけど〜、あ!あそこですね!」
管理人の方から不可解な事が起こると報告を受けた場所。
「…若いのに霊媒師なんてよくやってるねぇ。」
『はは…、そんな思うほど苦痛じゃないですよ。』
こんな会話をしながら怪奇現象が起きたという場所へ案内してもらう。
『では後はやりますので、くれぐれも離れていて下さいね。』
低級の溜まり場となったそこに帳を下ろして祓う。
こんなに溜まるのは普通じゃない。
少し散策して、原因を探る。
『…これか。でも何でこんなところに。』
お供物の中に呪物を見つけた。
生前、この方が大切にしていたのだろうか。
『ごめんなさい。これは呪いで、とても危険な物なので回収します。』
手を合わせて呪物をポケットに入れた。
パラパラと雨が降ってきた。嫌な感じ、帰ろう。
『もう大丈夫です、でも何かあればまた連絡ください。』
「いやぁ、どうもありがとうございました。」
再び車へ乗り込んで、空港へ向かう。
「…すごい降って来ましたね〜」
『本当だね、帰れるかな。』
「やっぱ彼氏さん待ってるから帰りたいんですね〜?」
空港に着く頃には雷雨で、飛行機は欠航となっていた。
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くまこ(プロフ) - riyaさん» ありがとうございます(;o;)先程番外編公開しました! (2021年8月21日 9時) (レス) id: aae8dbd6e7 (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - 良かったです。番外編楽しみに待ってます。素敵な物語を読めて感謝 (2021年8月21日 9時) (レス) id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます! (2021年8月18日 0時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 次も、楽しみにしてます (2021年8月17日 12時) (レス) id: 104e5b7174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年8月10日 20時