未練、想い2【五条悟】 (ページ13)

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スーパーに寄って、家へ帰って、2人で料理して、映画観ながら食べて。

「食器片付けとくから先にお風呂行っておいでよ。明日早いんでしょ。」

『ごめんね、ありがとう。』

高校生の時とは比べ物にならないぐらいハイスペックになってるなぁ、と日々思う。

自分には勿体ない気がするけど気にしたら負け。

ここに住むようになってから、私が愛用していた石鹸や化粧水など全部揃えてくれて、ベッドも大きくしてくれた。

尽くされてるなぁと思う。

お風呂から出て、寝る準備をしてベッドに寝転がる。

いつ寝転んでもふかふかで体にフィットする高そうなベッド。

起きて待っとこうと思ったけど睡魔には勝てず深い眠りへ落ちた。

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腕に付いたスマートウォッチの振動で目が覚める。

一緒に住んでから携帯のアラームをやめた。
私より先に悟が起きてしまうから。スマートウォッチに変えて、そのバイブで起きる。

…寝顔まで美とかずるいな

頭を撫でて物音を立てないように寝室から出る。

準備して、朝6時、家を出た。

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迎えに来てくれた補助監督の車に乗り、空港へ。そこから飛行機に乗って九州へ向かった。

「Aさんって五条さんといつから付き合ってるんですか？」

『へ？あぁ…最近だよ。』

今回の補助監督、田中さんは失敗が多いとよく耳にする若い女性で、何かと手がかかると言われていた。

この間話題になった人だ。

……百聞は一見にしかず。

変な先入観は捨てて、田中さんと会話する。

「五条さんってかっこいいですよね〜、でも夏油さんもかっこいいし〜、あ、この間七海さんともご一緒させて頂いて〜……」

『そうなんだ、』

「Aさんも綺麗だし強くて素敵です！」

にっこりと向けられた笑顔に心が掴まれる。

……失敗するかも知れないけどいい子じゃん。

そこから彼女の最近の恋愛のことや、補助監督の仕事って忙しいとか、家族のこととか話しながら九州へ着いた。

レンタカーを手続きして、早速現場へと向かった。

「2級みたいなんで〜、Aさんなら楽勝ですよね？」

『…本当に2級だったら楽勝かもね。』

「じゃあここで待ってるんで、気を付けてくださいね〜」

車を降りて帳を下ろす。

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