未練、想い2【五条悟】 (ページ2)

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交流会も終わり、特に変わらない日々を過ごす。

『(あれ、まだ寝てるの？)』

終礼の後眠いと机に突っ伏して、寝てしまった虎杖くん。

相当お疲れなんだろうか。

『起きて、もう5時だよ。』

背中をトントン叩くも起きる気配はなかった。

なら、今しかない。

『…宿儺、話がしたい。聞こえてるんでしょ。』

以前から気になっていた宿儺との関係。
調べても情報が古すぎるのか大した情報は出てこなかった。

1つ気になったのは宿儺と先祖が恋仲だったこと。

「なんだ小娘。」

ニタニタ笑いながら頬に現れる口。

『私の先祖と、宿儺の関係を教えてほしい。』

私の両親はいない。非術師だった。
祖父がほんの少し術式を使える程度で、その力を引き継いだのだろう、と言われていた。

家系的には見える側の人間は少ない。

「…何を言われたか知らんがただの友達だ。」

『本当に？』

「本当だ。その女は俺を祓えば金が手に入るから負けてくれと言った。だが弱過ぎて話にならんかった。」

宿儺の話では、弱過ぎて話にならないから呪術を教えてあげただとか。ただ呪術師が呪いと仲良くするわけもいかず、深夜の山奥で練習してたらしい。

「センスが微塵もなく死んだぞ。才能開花せずってとこだろな。その子供は術を継がず、そのまた子どもはまあよかった。
…今のお前の足元にも及ばんがな。」

何を思ったのか「久々に稽古つけてやろう」と言い出した。まだ死にたくないんだけど。

「俺の知る中でその術式使う人間は弱い。でもお前は違う。どうだ強くなりたくないか。」

『…私にまだ何かできる？』

「…俺が本物の反転術式を教えてやる。」

『虎杖くんを殺さない、他の人間を殺さない、練習が終わったら虎杖くんに体を返す、誰か見張りをつける。
って条件でどう？』

「…気に食わんが旧友の頼みである。契約成立だな。」

『旧友の頼み？恋仲だったって聞いたけどどうなの？』

「質問が多いやつは嫌いだ。」と虎杖くんの中へ消えていった。

「……あれ、」

『起きた？もう夕方だよ。』

「…先生宿儺と喋ってた？」

『ちょっとだけね。もう寮に帰りなよ。』

大きな欠伸をし、「また明日」と去っていった。

虎杖くんが出て行ってから、五条が教室に入ってきた。

「…A、」

『どうせ聞いてると思った。』

「本気なの？」

『まだ強くなれる可能性があるなら、私はそれを望むよ。』

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