検索窓
今日:73 hit、昨日:120 hit、合計:55,025 hit

《第二十六話》衆を頼む ページ30

「オマエ、いつまでそうしてるんだゾ」


目と鼻の先


エースにとってある意味有意義な(・・・・)時間は足元に居たグリムによって終わりを迎えた


『そうね 説教もそろそろやめて掃除をしなきゃね』

「(全然説教じゃなかったんだゾ)」


そこでAは本来の目的を思い出した


『(夜までに窓100枚も拭き終わるかしら……?)』


しかし、本来の目的を思い出したのは彼女だけではなかった


「あ、やべ」


エースはそれだけを呟くと瞬きの間に走り去る


「テメー!! 待つんだゾ!! 1人だけ抜け駆けはさせねーんだゾ!」

「待てって言われて待つわけないっしょ! お先!」


相変わらずの皮肉屋ね、Aは瞼越しに彼を見つめる


「1人だけずるいんだゾ〜! オレ様だってサボリたいんだゾ!」

『グリム? 何か言った?』

「……き、聞き間違いなんだゾ」

『そう ともかく今は彼を追わないとね』


逃げられない圧力

グリムは思わず震えおののいた



そんなやり取りの少し先

エースはAたちから逃げるべく走っていた


「どいたどいた!」

「えっ、お、おうっ!?」


強引に人押しのけ、逃げるエース

その後ろにはグリムと____......





グリムしかいなかった



Aはというと、走っている途中で段差にぶつかって転んでしまった



“普通の人なら”しないミス


彼女は誰にも見られないようにして唇を噛みしめた

だが、それも僅か


数秒後にはいつもの微笑みをグリムに零していた


『あとは託したわよ 必ずや後から追いつくわ』


なんとも間延びした声でフラグを立て、グリムに先行させた

ただ、グリム一人でエース(やつ)を捕まえるのはいくらか心細く


「ソイツを捕まえるんだゾ!」


近くにいたNRCの生徒に命ずる


「えっ、お、おうっ!?」


その生徒も困惑しながらマジカルペンをエースに構える


「人を捕まえるには________」

《第二十七話》青天の霹靂→←《番外編》−マレウスの憂鬱な誕生日−3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (127 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
339人がお気に入り
設定タグ:ツイステ , 女監督生 , お嬢様
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

好好爺(プロフ) - ゆきっきさん» レスが遅くなってしまいごめんなさい、そしてコメントありがとうございます!自分の好みを追求した子なので気に入っていただけてとても嬉しいです!最近リアルの方が忙しくて更新できていませんが、「相変わらず忙しんだな、アイツ」と思っていただければ幸いです (1月14日 23時) (レス) id: eeb0faecb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきっき(プロフ) - 久々に好みな主人公ありがたいです!礼儀正しいく、頭も良いし、時々毒舌とちょっとした勘違い系がかわいい過ぎます!これからの更新を楽しみに待ってます、頑張ってください! (12月29日 4時) (レス) id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
好好爺(プロフ) - ハルさん» コメントありがとうございます!相も変わらず亀更新ですが、優しく見守っていてくれると嬉しいです! (12月26日 19時) (レス) id: eeb0faecb7 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - とっても好きですぅ、、続き楽しみです、!! (12月26日 11時) (レス) @page22 id: bca7c667de (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:好好爺 | 作成日時:2023年11月11日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。