《第十七話》初心忘るべからず ページ18
「さて、そんなわけで本日のお仕事についてお話があります」
Aの作った朝食を食べたグリムはルンルン気分で話を聞いていた
というのもその料理はツナチャーハン
好物ツナがふんだんに使われた料理に何度舌鼓を打ったことか
だからクロウリーの話なんて上の空としか聞いてなかった
「なぁ、子分」
『子分じゃないわ Aよ』
「A、オレ様たちはどこに向かってるんだ？」
『メインストリートよ……って着いたわ ここね』
七体の像が並んだ尊厳な佇まい
見えなくても分かるその美しさにAは思わず息を飲む
『この像、かっこいいわね』
「お前の感性がよく分からないんだゾ」
頭ごなしに否定されてもAは悠然と微笑んでいた
「このおばちゃんなんか、特に偉そうなんだゾ」
「ハートの女王を知らねーの？」
一つの像の前でその像の印象を語り合うAとグリム
そこに聞き慣れない声が差し掛かる
『えぇ、知らないわ！』
前の学校で声を掛けられることの少なかったA
声は弾んでいて嬉しいのがまるわかりだった
「ハートの女王？ 偉い人なのか？」
「昔、薔薇の迷宮に住んでた女王だよ」
グリムが話しかけた青年に尋ねれば、相手は聞いていないこともペラペラと語りだした
厳格な人柄の話、彼女の持つ兵隊の話、それから規律違反の話
「こ、こえーんだゾ！」
「クールじゃん！ オレは好き。
だって、優しいだけの女王なんてみんな従わないだろ？」
「確かに リーダーは強いほうがいいんだゾ」
そういうものだろうか、Aは一人考える
もしかして友達ができないのは自分の中の怖さが足りないせいなのだろうか
『(目指してみようかしら、ホラー系)』
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好好爺(プロフ) - ゆきっきさん» レスが遅くなってしまいごめんなさい、そしてコメントありがとうございます！自分の好みを追求した子なので気に入っていただけてとても嬉しいです！最近リアルの方が忙しくて更新できていませんが、「相変わらず忙しんだな、アイツ」と思っていただければ幸いです (1月14日 23時) (
レス) id: eeb0faecb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきっき(プロフ) - 久々に好みな主人公ありがたいです！礼儀正しいく、頭も良いし、時々毒舌とちょっとした勘違い系がかわいい過ぎます！これからの更新を楽しみに待ってます、頑張ってください！ (12月29日 4時) (レス) id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
好好爺(プロフ) - ハルさん» コメントありがとうございます！相も変わらず亀更新ですが、優しく見守っていてくれると嬉しいです！ (12月26日 19時) (レス) id: eeb0faecb7 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - とっても好きですぅ、、続き楽しみです、！！ (12月26日 11時) (レス) @page22 id: bca7c667de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：好好爺 | 作成日時：2023年11月11日 9時
