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《第十話》蓼食う虫も好きずき ページ11

『やっぱり一人なのねぇ』

「悪いか?」

『いいえ、私と同族なだけよ』

「僕は人間じゃないが?」

『ふふっ、面白い冗談ね』

「冗談ではないのだが……」


相手の男は不服そうに話す

しかし、どこか喜色含んだ声にもそれは聞こえた


Aは数歩前に出る

相手との距離がかなり狭くなる


閉じた瞳をこれでもかと相手の顔近くまで近づける


「なんだ? 僕の髪にゴミでもついているのか?」

『いいえ、あなたのことをよく聞いてるのよ


私、あなたに興味あるの』


悪いかしら?とAは嫣然と笑う


「この僕に? 恐ろしくはないのか?」

『恐ろしくなんてないわ 立派な私のお友達候補だもの』

「そうか……ふふ、この僕と友達か……

とんだ物好きがいたものだ」


相手の男はさもおかしいようにクツクツと笑う


「お友達……特別にその称号を名乗ることを許そう」

『まぁ、ありがとう』


あそこでお話しましょ、とAが明るく誘う

相手もそれに応え、そばに置いてあるベンチに二人は腰を掛けた


『お友達なあなたのことを聞いてみてもいいかしら?』

「あぁ、何でも聞くと良い」


Aはその答えに満足気に頷くと質問会は幕を開けた


『まず、あなたのことをなんて呼べばいいかしら?』

「僕? 僕のことは――――――……」

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好好爺(プロフ) - ゆきっきさん» レスが遅くなってしまいごめんなさい、そしてコメントありがとうございます!自分の好みを追求した子なので気に入っていただけてとても嬉しいです!最近リアルの方が忙しくて更新できていませんが、「相変わらず忙しんだな、アイツ」と思っていただければ幸いです (1月14日 23時) (レス) id: eeb0faecb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきっき(プロフ) - 久々に好みな主人公ありがたいです!礼儀正しいく、頭も良いし、時々毒舌とちょっとした勘違い系がかわいい過ぎます!これからの更新を楽しみに待ってます、頑張ってください! (12月29日 4時) (レス) id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
好好爺(プロフ) - ハルさん» コメントありがとうございます!相も変わらず亀更新ですが、優しく見守っていてくれると嬉しいです! (12月26日 19時) (レス) id: eeb0faecb7 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - とっても好きですぅ、、続き楽しみです、!! (12月26日 11時) (レス) @page22 id: bca7c667de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:好好爺 | 作成日時:2023年11月11日 9時

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