《第二十六話》 ページ27
続々と寮長の中にもレオナの意見に賛同する者たちが出てきた。
「えっ、なにこの流れ? 殿堂入りでいいって思ってるの、僕だけ?」
もちろんNRC名物の
同時に会議もお開きとなる。
『では自分はこれで。 学園長、早く行きますよ』
「あ、ちょっと待ってください!」
わたわたと扉の向こうに消えるAとクロウリー。
そのクロウリーは帰る直前に何かを落としていった。
「学園長!……ってもういないか」
素早くその落とし物を拾ったのはリドル。
その落とし物は紙のようで。リドルは何気なく紙を裏に引っくり返す。
「なっ!?」
見た瞬間、ただでさえ赤髪の顔を頬まで赤く染め上げる。
ここにフロイドがいたら、マジ金魚ちゃんじゃん。ウケる。などと言われていただろう。
「どうかしたのかリドル?」
真っ先に反応したのはカリム。面白いことでもあったのかと、リドルの肩越しに紙を見る。
「おっ!スゲー別嬪さんだな!それと……“学園長”じゃないか!!」
「「「……。」」」
部屋いっぱいに聞こえた
各々速さは違えどリドルのもとまでその写真見たさにやってきた。
特に反応が顕著だったのはレオナ。
頭についたそのふわふわの耳をピクリと動かし、一番にリドルのもとまでやってきた。
「おい。ちょっと見せてみろ」
「は、はい」
そういって顔を近づけてその写真を見る。
カリムの言うように、ブレた学園長を背景に、亜麻色の髪をツインテールにした女が佇んでいた。
決して目を引く美人とはいかないが、一度見たら忘れられないその印象。
さらに着てる服がナイトレイブンカレッジだときた。ベストの色は海のような青。
「ふぅん。そういうことか」
リドルから無理矢理写真を奪い去るレオナ。
「ちょ、レオナ先輩! その紙をどうするつもりですか!?」
「どうするってそりゃあ、落とし物は持ち主の元に返すに決まってんだろ。
……例の別嬪さん、とやらになぁ?」
「もしかして、この人が誰か知ってるんですか!?」
レオナは後ろから聞こえてくる声には耳を傾けない主義だった。
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好好爺(プロフ) - 星詠みさん» コメントありがとうございます!!早速更新させていただきました!気づいたら亀更新してしまう作者なので度々教えてくれると助かります……! (9月28日 23時) (レス) id: eeb0faecb7 (このIDを非表示/違反報告)
星詠み(プロフ) - 続きいつでも待ってます‼︎ (9月28日 22時) (レス) @page17 id: 674129e800 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:好好爺 | 作成日時:2023年9月19日 14時