《第十三話》 ページ14
「こらー！！！ なんの騒ぎです！」
『ハートの女王の石像が壊された騒ぎですね』
朝、生徒たちの野次が飛び交う
一人は学園長。一歩引いたところに秘書がいた。
冷静に秘書が壊れた現状を事細かに伝えるが、学園長は怒りが収まらないようで。
はっきり言って学園長よりも何回りか小さい秘書が学園長を収めている姿は滑稽だった。
「プッ……あははっ！」
石像を壊したことで怒られているのにエースは堪えきれず笑ってしまった。
そこに件の秘書が近づいた。
『あなたは、エース・トラッポラさんですね。 ご機嫌よう』
「ご、ごきげんようー……」
真顔でそんな風に言われたって全くご機嫌になりませんが！？
エースは心のなかでツッコミを入れた。
だって、声に出したら自分の骨は残るかどうか。それすら怪しいほど今のAは怖かった。
「ていうか、なんでオレの名前知ってんの！？」
『入学式の後に資料を拝見させていただきました。
……学友との
「ランデブーって……。 バレてたのかよ」
エースは諦めのついたように項垂れる。
そう、彼こそが寮分けの際リリアとのやり取りがなければ、Aから殴られていたであろう生徒である。
『あの時は横槍が入って声の持ち主までたどり着きませんでした。
実際にあなたたちがした様子を見ていないので見逃しましょう』
「じゃあ！」
『しかし、今回は違いますよ？ ちゃんとこの目で見させていただきました』
Aは蠱惑な表情でエースを見つめる。
その妖艶な様子に野次の誰かが、ほぅと息を呑んだのが聞こえた。確実にオチた。
『ちゃんと罰は受けましょうね？』
「は、はい……」
一歩、また一歩とエースに迫るA。
窓拭き１００枚ですんだことは幸運とも言えよう。
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好好爺(プロフ) - 星詠みさん» コメントありがとうございます！！早速更新させていただきました！気づいたら亀更新してしまう作者なので度々教えてくれると助かります……！ (9月28日 23時) (
レス) id: eeb0faecb7 (このIDを非表示/違反報告)
星詠み(プロフ) - 続きいつでも待ってます‼︎ (9月28日 22時) (レス) @page17 id: 674129e800 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：好好爺 | 作成日時：2023年9月19日 14時
