【イナイレ/イナGO】SS詰め (ページ12)

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三国の少し前を歩いていたAの足が止まる
Aが今どんな顔をしているのかは、三国の位置から伺う事は叶わない
でもきっと、驚愕した顔をしているのだろう

「…冗談で言う事じゃないよ。びっくりしちゃったじゃない」

その声は、震えていた

「冗談じゃありません。俺、ずっと前からAさんの事が好きです。それで、これからもずっと貴方の事が好きだと思います」

Aが焼いてくれる世話に、何度優越感を抱いた事か
自分の名前を呼ぶAに、何度喜んだ事か
…あの場面を見た時、どれ程嫉妬した事か

知っているのは、きっと自分だけだ

「…年下じゃ頼りになりませんか？幼馴染じゃ恋愛対象にはなれませんか？…教えてください」

貴女の、本心

彼女がゆっくりと、時間をかけてこちらを向く

Aの顔は…

「…ばかね」

今まで見た事のない顔だった

真っ赤で、今にも泣き出しそうな顔

「年下だからって関係ないし、幼馴染だからって対象外にする理由はないでしょ」

「で、でも…」

「心配しすぎ」

Aより、少しばかり高い自分の身長
三国に近付くと、彼女は少し背伸びをして-----------------

「-----------私もずっとずっと前から好きよ。三国君」

三国の頬に、キスをした

今度真っ赤になるのは、三国の方だった