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「っ、は、ん、っ」
ゆっくり、ゆっくりと体を侵食されていく。
甘く、優しい吐息が耳にかかり、少しくすぐったかった。
彼は俺と繋がったまま俺を見下ろし、快楽に顔を少し歪めながら、
?「っ、ね、気持ちい?」
と、問いかける。
俺は何が何だかもう、分からなくなっていて、
「ん、っ、ぁ、」
否定とも肯定とも言えない甘い声が漏れる。
ゆるゆると動かす彼の腰はまるでダンスを踊っているみたいで、
気持ちよくて、
悲しくて、
涙が流れる。
他の人に抱かれているのに、
何で思い出すのは、彼奴なんだろう。
無意識にその名前を呼ぶ。
「し、たろ、っ、」
すると突然、ピタッ、と動きが止まる。
?「慎太郎、ね」
俺に抱かれてんのに他の男の名前出すんだ。
低く冷たい声が耳朶に響く。
え、と目を開けると冷ややかな目線を向ける彼。
?「まだ、俺でいっぱいじゃないね」
彼が強く腰を打付けると俺は高く、甘い声を上げる。
こんな大きな声出したことなくて、自分自身に驚く。
赤髪の彼は嬉しそうにニヤリと笑い、
?「ね、慎太郎って奴と、俺、どっちがイイ?」
意地悪な質問。
そんなの、わかんない、
「え、ぁう、っ、」
快楽に脳を支配されて上手く喋れない。
?「ねぇ、どっち?」
答えをせがむ様に無邪気に聞く。
「そ、なのっ、わかんな、っぅ、」
答えたのに、ふぅん、と興味無さげに呟くとまたゆるゆると俺のイイトコロを刺激する。
また俺は声を上げる。
「あ、ぅぁっ、や、ん、」
いやだ、って口では言ってても、
体は彼を求めていた。
赤髪の彼もその事を分かっているようだった。
そしてそのまま俺は朝まで啼かされ続けた。
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ハローパラレル - 続きが見たいです! (2020年9月7日 19時) (レス) id: a702828ef9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あ | 作成日時:2020年9月6日 17時