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深澤side
深澤「コーチ！アイスくださいって、ん？
ナオ何してんの？」
ナオ「おねえちゃんに誕プレつくってるの。パパはトイレ」
暑い、家にアイスあるから持ってきて、とAにぱしられて玄関から叫ぶと、ナオが一人で静かに何かしている。
こんなに集中して珍しいと思ったらそういうことかと納得。今時の子は「誕プレ」って言うのか、とか思いながら様子を見ていると、不器用なりに頑張っているのがかわいくて、俺も向かい側に座った。
深澤「手紙？」
ナオ「ううん。スタバチケット」
深澤「あはは、ねえちゃん好きだもんなスタバ笑」
スタバチケットって言葉は聞いたことがあるけど、たぶんどういうものかわかってないナオ。それでも最近書けるようになったひらがなで一生懸命「すたばちけっと」って書いてる。
Aにとっては、これが一番うれしいんだろうな。
深澤「はぁ〜…ねえちゃん何がうれしいんだろうな」
ナオ「まいにちいっしょにあそんでるのにわかんないの？」
深澤「おっ、刺さるー。わら！
そうなのよ、俺わっかんねーの。ナオは流石だな」
意味わからない、とでも言いたそうな顔をした後、プレゼント作りに戻ったナオ。完全に俺、邪魔っぽい笑
そうしてるうちにおじさんがリビングに戻ってきたから俺は本来の用事を思い出す。
待ちぼうけているだろうAが自分でアイスを取りに来るなんてことが起きないように、急いでコートに戻った。
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作者名：紫乃 | 作成日時：2022年11月7日 1時
