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深澤side
無意識に俺の肩に頭を預けてきたと思ったら、全身の力が抜けてついに寝てしまったA。
俺はゲームの電源を落とし、そっとAの手からリモコンを抜き取った。
隣ですやすや眠る姿は幼くて無防備で。
白い肌も、長いまつげも、柔らかい頬も、細い鎖骨も、全部触れたら壊れちゃいそうなくらい儚い。でも何より愛おしいと思った。
「…かあいい」
このままずっとこうしてられそうだけど、Aが風邪を引いたら困るから、起こさないようにゆっくり抱き上げてベットに運ぶ。
「…ふっか、」
布団を掛けると同時に名前を呼ばれるから、起きたかと焦ったけど、寝言だったみたいで息をおろす。一体どんな夢を見てるんだろうか。
夢の中にも自分がいることが嬉しくて、さらさらの髪に指を通すように撫でた。
好きだよ＿＿＿＿＿＿。
数え切れないくらい思っていてもたった1回言えない。
そんなことを思っていたら、吸い寄せられるようにAの額に唇を寄せていた。
深澤「っなにやってんだよ…」
我に返りがばっと顔を上げて頭を抱える。
大切にしたいのに、いつか理性が効かなくなってしまうのではないかと、少し不安になる夜だった。
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作者名：紫乃 | 作成日時：2022年11月7日 1時
