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ナオの気持ちを知りたい。どうしてふっかにひどいことするの。
そんなことばっかり言ったり思っていた。よくないとわかっていても、実際はそんな心の余裕を持って接することが出来なくて。
だから今このひとときが、穏やかさを取り戻してくれている。
「言いたくないことだってあるよね。それでいいの。
ナオはそのままでいい」
ナオ「…お姉ちゃん？」
おじさんと喧嘩して逃げ込んだ倉庫、ふっかと阿部ちゃんと寝転んで空を見上げたコート。
おじさんと同じチームの選手の人と一緒にアイス食べたベンチ。高校生が肩車して届くようにしてくれた洗濯竿。
思い出が詰まったこの場所で、共通していることは、必ず誰かが味方でいてくれたことなんだ。
「お姉ちゃんにとって、ふっかは家族みたいに大切。だからこれからも、一緒に遊んだり、ご飯食べたりすると思う。
だけど、一番一番大切なのは、ナオだからね」
酔い潰れた日。目が覚めた時横にふっかがいて、頭がいたくて反省して後悔する中、何より安心したんだ。布団も敷かずに、ベットに突っ伏して寝てるその優しさに。
だから、今はわからなくても、成長していつかわかってくれたらいい。そんな思いで、言葉を紡ぎ、ナオの頭を撫でた。
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続く (更新停止中)
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作者名：紫乃 | 作成日時：2022年11月7日 1時
