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深澤「んあ、はよ〜」
「おはよう、今日も寝癖でさらに頭が大きく見えるね」
深澤「それじゃいつもでかいみたいだろ」
「ふふっ、寝癖直し使っていいよ」
深澤「ありがと…って、俺のだから！わら」
ナオは幼稚園、おじさんは仕事に行くと、入れ違いのようにふっかが起きてきた。
寝起きでも相変わらず口はよく動く。ひと漫才終えると、うちに常備してあるふっか用の寝癖直しでヘアセットをしに洗面に行った。
その間に冷めてしまったスープを温め直しトーストを焼いていると、戻ってきて私の横に立ち、のぞき込んでくる。髪はというと、まともになったけどまだ後ろが少し直っていない。
「ふっかかきまぜて」
深澤「ん」
「少しかがんで」
深澤「ん？ああ、ありがと」
突然おたまを渡すと、素直に受け取るふっか。
寝癖を手でとかすと、かがんでの意味がわかったらしい。
ふっかとは家が隣で、学校もずっと同じの幼なじみ。今も学部は違うけど同じ大学に通ってる。
こんなに一緒にいるけど大きなケンカもほとんどなく、ずっと仲が良い。周りになに言われても、ずっとこの関係が続いてるから、たまに不思議な気持ちになることもあるくらい。
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作者名：紫乃 | 作成日時：2022年11月7日 1時
