讐-ada-2 (ページ7)

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翔太side

モヤモヤしすぎて阿部ちゃんの家に押しかけた。

阿「翔太、どうしたの…？」

渡「いや、気になることがあって」

阿「とりあえず、上がって」

リビングに入り、ソファーに座る。

阿「Aのことだよね？」

渡「ああ…」

阿「Aは俺たちに嘘ついてる」

渡「嘘？」

阿「全部やったってのはまるっきり嘘。ほんとは瑞貴の仕業だって」

やっぱり、瑞貴か…

何でもっと早くに気づかなかったんだ

渡「瑞貴が犯人って分かってるなら、何で言わないんだよ」

阿「何しでかすか分かんないから…あいつ、俺たちの弱味握ってる」

渡「弱味…？」

阿「メンバーのスキャンダル写真。これ広がったら、俺たちはもう終わり」

渡「まじかよ…」

阿「今、瑞貴がやったって証拠掴むのに北斗と樹も協力してくれてる」

確かに、北斗は何かとAを気に掛けていた。

樹も知ってたなんて意外。

だって最近、瑞貴と仲良いように見えてたし。

阿「だからちゃんとした証拠掴むまでメンバーには気づかれないようにしてほしい」

渡「分かった…」

＊＊＊

次の日。

阿部ちゃんに言われたものの、逆に緊張して普通にはしてられなかった。

佐「翔太何かそわそわしてない？」

渡「え？そう、？」

深「やっぱり、恋？今日終わった後デートとか？」

渡「いや、ほんと違うから、」

朝からメンバーにイジられるし…

ちらっと阿部ちゃんの方を向くと、口パクで「へたくそ」と言われた。

そんな時、Aが入ってきた。

荷物だけ置いて何も言わずそそくさと楽屋を出て行く。

深「昨日サボっといて挨拶も何もなしかよ」

岩「ほっとこうぜ、あんなやつ」

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