讐-ada-2 (ページ11)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:195,023 hit

060 ページ11

.

翔太side

昨日ふっか達がジャニーさんのとこ行って今までのこと全部話しやがった。

ジャニーさんもAを呼び出して話するって言ってたらしい。

今頃、話し合ってんだろうな…

今日はオフの日だから、メンバー達は事務所には来てないはず。

事務所のロビーでAを待つことにした。

渡「A…」

『え、翔太くん？』

数分後、Aがやってきて声をかけると驚いた顔をしていた。

『何で、ここに？』

渡「ジャニーさんと話してたんだろ？大丈夫だったかなって、」

『全然、大丈夫だけど…』

渡「大丈夫なら、いいんだ…」

『心配でわざわざ来てくれたの？笑』

渡「は？そんなんじゃねーしっ」

『素直じゃないな～』

久しぶりだな、この感じ。

全部知った後もこんな風に話してなかったし…

前までの俺めっちゃ馬鹿じゃん。

あんなやつのこと信じて…

渡「あのさ…」

『ん？』

渡「今まで、ごめん」

『何急に？笑』

渡「ちゃんと謝ってなかったし…それに昨日のことも、何も言えなかったから」

『別にいいよ。翔太くんのせいじゃないし』

渡「北斗にも言われたんだ。Aの体調悪くなったのも俺たちのせいだって」

『北斗くんが…』

渡「俺も体調おかしいの気づいてて見て見ぬふりしてた…」

『もういいってば。大丈夫だから』

渡「でも…」

『じゃあ、焼肉奢ってくれたら許す』

渡「わかった…」

少々、納得はいかなかったけど。

Aの体調が良くなったら焼肉食べに行く約束をして今日は帰ることにした。

家まで送りたいところだけど、誰かに見られたら困ると言われ事務所の前で別れた。

そしてこの一部始終をまさかあいつに見られていたなんて、思いもしなかった。

.