束縛しないと逃げるから【EXILE TETSUYA】 (ページ15)

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鳥14 ページ15

壁も私も何も動かない

動いているのは時計の針だけ

かち

こち

かち

こち

同じリズムを

同じだけ

かち

こち

かち

こち

ガチャ

？

哲也？

ガチャガチャガチャ

ドアの外から焦ったこえがきこえる

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャン

大きな音とともにまたあの2人がやってきた

直人「Aちゃん‼︎意識ある！逃げよっ、てなんだよこれ」

啓司「直人さんはやくいきましょ！」

直人「啓司…ちょっとまって！」

首輪につながるロープをみて驚く直人さんと啓司さん

直人「くっそ、なんだこれ何重にもなっててはずせねえよ」

啓司「あ、直人さんカッターありました！」

直人「啓司ナイス！ちょっとまってね」

ギチギチとロープが音を立てる
直人さんがロープをきろうとしている

哲也「直人さーん？いるんでしょ？啓司もー」

啓司「やべっ！」

ドアの外から哲也の声が聞こえてくる

哲也「おい、あけろよ！ここ俺の家だぞ！！！あけろ！！！！」

ドアを力尽くで開けようとする哲也
ドアをおさえこむ啓司さん

啓司「直人さんまだっすか！！」

直人「もう少し！もう少しだから！」

必死にロープをきる直人さん

哲也「あけろって！！！！」

啓司「やばいっす‼︎」

直人「よっしゃきれた」

行くよAちゃん、と私を抱きかかえる

ガタン

きれたのと同時に部屋に入ってくる哲也
私をみながらすごい怒っている

哲也「やめろ、はなせ」

直人「はなさない」

哲也「そいつ連れてくのかよ」

直人「あぁ」

2人の睨み合いはとまらない

直人「この子の目から光をうばったのお前だろ」

哲也「…直人頼むよ。そいつだけはAだけは連れてかないでくれ」

直人「お前といるとこの子はダメになる」

哲也「…っ‼︎」

啓司「うぁぁぁっ！」

直人「啓司⁉︎」

黙って見てた啓司さんが哲也を後ろからおさえつける

啓司「直人さんはやくいって！」

哲也「やめろ！はなせ！はなせよ啓司！！やめろ！！！
直人おおおお！やめろ！連れてくな！！
A‼︎置いてかないで…はなれるなよ！ああぁぁぁあぁ」

バタン

ドアがしまって部屋に取り残された哲也の声がきえる

直人「Aちゃんもう大丈夫…大丈夫だから…！」

私をだきかかえながら走る直人さん

直人「Aちゃん？君まさか…」

私…