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side you
広臣「仕事はどうなの？」
『仕事？』
広臣「そう、事務の」
高校卒業後は
広臣は専門学校へ
私は事務職へと進んだ
卒業してすぐに
妊娠が発覚したから
私は仕事につくことはなかった
『別の、仕事してるよ？』
広臣「そうなんだ」
『うん』
広臣「地元いんの？」
『うん』
広臣「…嫌だった？」
『え？』
広臣「俺と会うの。ずーっと浮かない顔してっけど。」
『いや、そうじゃなくて…』
広臣「じゃあさ」
『ん？』
広臣「今度飯いかね？」
『…え？』
広臣「俺はさ、会えて嬉しいし、また会いたいと思ってたよ。あの頃から」
『…』
今そんなこと言わないでよ…
『時間が…合えば』
広臣「まじ？じゃあ、ライン教えるから、ID今入れて？」
『うん』
広臣「…え！」
『なに？』
広臣「いや、待ち受け…子供？」
『あ…』
広臣「え、まさか、結婚してる？」
『いや、してない』
広臣「だよな、カルテの名前変わってなかったからな」
『うん』
広臣「で…」
『あー、えっと、この子はお姉ちゃんの』
広臣「…あー、俺の姉ちゃんと同学年だったっけ？」
『そうそう』
広臣「そっか、お姉さん結婚したんだ」
『…うん』
広臣「あ、俺のIDはー、」
なんて嘘をついてしまったんだろう
未来、ごめんね
『わー、すごい』
広臣「どう？」
『すごくいい！』
広臣「ふっ、やっと笑った」
出来上がった髪は
自分でも感じるほど合っていて
すごく綺麗に仕上がっていた
広臣「じゃあ、また連絡する」
『うん』
広臣に別れを告げて帰る
『どうなるんだろう』
自分とことなのに
客観的に見てしまうなぁ。
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作者名：M
| 作成日時：2019年9月15日 23時
