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side you
『じゃあ、よろしくね?』
母「はいはい」
『いってきまーす!』
未来「まま、いってらっしゃーい!」
『ふふっ』
毎日できることが増えていく娘は
愛おしさが増すばかり
今日は久々に美容室へ
「いらっしゃいませー!」
『あ、予約してないんですけど、大丈夫ですか?』
「あ、はい!大丈夫ですよ!こちらにどうぞ?」
最近近くにできた美容室
飛び込みできてみたけど
できるみたいで、よかった
「こんにちは!」
『こんに…』
座って置かれた雑誌を読んでいて
かけられた声に顔を上げると
「…A」
『…広臣…』
そこにいたのは
高校の時に付き合ってた人
…未来の父親である
広臣の姿だった
広臣「こんな偶然ある?笑」
『…叶えたんだ』
広臣「ん?」
『叶えたんだね、夢』
広臣「…うん、叶えたよ」
『そっか』
広臣「ふっ、お前変わんないね」
『え?』
広臣「さ、どうしますか?今日は」
『え、あー。』
広臣「てか、久々?美容室」
『うん』
広臣「なんか、意外」
『どうして?』
広臣「美容に関してはきっちりしてたじゃん?高校のときから」
『…そうだった?』
広臣「何、仕事忙しい?」
『いや、そういうわけでは…』
広臣「ま、ゆっくり話しながらやりますか。で、どうする?」
『じゃあ…お任せします』
広臣「は?」
『広臣に、任せる』
広臣「まじ?」
『まじ』
広臣「ふっ、はいよー。」
このドキドキは
何のドキドキなんだろう
.
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作者名:M | 作成日時:2019年9月15日 23時