登坂さんの妹ちゃん2

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その頃会議室では…



N『どーゆーこと？Aちゃんがいじめられてるなんて』

隆『わかんないっすね。
いじめるような子でもいじめられるような子でもなかったのに』

直『とりあえず臣と健二郎が帰ってくるの待ってましょう』



…



健『あそこや』



健二郎が指さす方向には女子数名に囲まれたAの姿



よく見ると下唇を噛んで泣くのを我慢してるようにも見える



臣『俺行ってくるから』



サングラスを掛けずマスクだけ付けてAの元へ



周りからカシャカシャ聞こえるから『撮らないで』とだけ伝える



臣『こんなところで何してるの？』



俺の声が聞こえた途端一斉に振り返る女の子達



『臣くん…』

『なんで…』



臣『Aおいで』



そう言うと泣きそうになりながら走ってきたAを受け止める



ここまでは優しい口調

これからお前たちが知らない俺を見せてやるよ



臣『君たちさ、なにしてるの？
可愛い妹をいじめてくれちゃってさ』



『いや、いじめてなんか…』って言い訳する女



臣『今なんて？どうみてもいじめてる様にしか見えないけど？
1人相手に数人で行くってさ。笑
俺のファンの子が妹にこんなことするなんて一生かけても許さねぇからな』



そう言い残して車に戻る



車に戻ると糸が切れたように泣き出したA



そっと抱きしめる



臣『何で言わなかったんだよばかか。』



A『だって…だって迷惑掛けたくなかったから…ｯ』



臣『俺、お前のお兄ちゃんだぞ？迷惑なんて思うわけねぇだろ』



更に声を上げて泣き出したA


健『とりあえず事務所戻ろか。みんな待ってるし』



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