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16◎ ページ16
外に出ると空は、真っ暗で辺りも見えなかった
「何か二人ともゴメンね…遅くなっちゃって」
剛典「うん、気にすんな。俺は好きでこうしているんだから」
いつもそうだ…剛典は、いつだって優しい
だから、私はその優しさに甘えてしまうんだ
広臣「本当まったくだよ。帰んの遅くなって…もっと早く出来なかったわけ？」
それに比べてこの男は…
一々ムカつくんだよな…！
私が文句言おうとした時だった
広臣「だけど…お前のおかげで校内の事よく分かったし、何より…楽しかった……カモ。サンキュ」
えっ、今なんて言ったの？
サンキュって言った？ いきなり、どうしたの？
「ねぇ、今なんて言ったの？サンキュって言った？頭どっか打った？明日嵐でもくるの？」
広臣「はぁ？何言ってんの？もう、言ってやんないし」
登坂くんは、自分が言った事に照れているのか、顔を背けるのだった
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作者名：とねちゃん | 作成日時：2017年2月5日 5時
