叶いはしない恋だとしても... −今市隆二 vs 登坂広臣− 5

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−隆二side






隆二「でさ、ELLYが引っかかって『俺、UFO見たことあります！』とか言っちゃってんの！(笑)」



広臣「なんだ、それ(笑)。別に恥ずかしくねーじゃん(笑)」



隆二「だよな〜(笑)」






…いい感じに酒が回り(笑)



他愛のない会話で盛り上がる中、



隆二「そういや、話したいことあるって言ってたよな？」






不意に語りかけると、



隆二「…臣？」



急に臣が黙り込んだ。






広臣「…怒んないで聞いてくれる？」



隆二「なんだよ、それ。そんなん聞かなきゃわかんねーだろ？(笑)」



広臣「ですよね〜(笑)」






冗談なのか本気なのか…



まじめな話なのかも読み取れないこいつの酔い具合に少し戸惑ったが(笑)、






広臣「昨日…Aちゃんに会ってきた」



深刻な表情で口を開いた臣の一言に、



隆二「…えっ…？」



一瞬で頭が真っ白になった。






広臣「元気そうだったよ、彼女」



…ざわついた心を必死に落ちつかせる。



隆二「そっか…」






広臣「聞かねーの？どこにいんのか…」



不思議に思ったのか、きょとんとした顔で訊ねてくる臣。



隆二「別に…。聞いたところで行くつもりもねーし(笑)」



思わず、見栄を張った。






…張りつめた空気が漂う。



互いに沈黙を守っていると、






広臣「ハァ…。お前さ、その見栄っ張りな性格、なんとかしたら？(笑)」



ため息交じりに、臣がそう呟いた。

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