小さな恋のキューピット Ryosuke.Y

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｢はーい、到着！｣




大貴｢やったー！｣









車で20分走ったところにある大きなデパート


駐車場に停め、車を降りて
大貴くんと並んでデパートに向かった









大貴｢ねぇねぇ、おててつないでいい？｣




｢もちろん！

聞かなくても繋いでいいんだよ？｣




｢へへっ笑

じゃぁ、つないじゃおー！｣









私の手を握る暖かくて小さい手


顔を見合わせて笑いながらデパートに入った









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デパートの中は
クリスマス前日、つまりイヴということで家族連れでいっぱい


手繋いでおいて良かった
はぐれちゃったら見つけられなくなりそうだもん









｢大貴くん、何見たいの？｣









そういえば聞いてなかった

ここに来た目的



お店を探すためにデパート内の地図の前に立って
大貴くんに聞いてみた









大貴｢あのね、パパにプレゼントあげたいの

明日クリスマスだから！｣




｢クリスマスプレゼントを探すの？｣




大貴｢そう！｣












な、なんて優しいの！

むしろ子供ってもらうものじゃないの！？

優し過ぎるでしょ！









｢どうしてパパにあげるの？｣




大貴｢サンタさん、いっつもおれにくれるけど

パパにはあげないんだ

だからおれがかわりにあげるの！｣









感動した、めちゃくちゃ感動した。

山田さん、大貴くんはとてもいい子に育ってます。




こんな優しい子供、きっと他にいないよね









｢そっか、優しいね？

何あげたいか決まってる？｣




大貴｢うーん、きまってない。

パパがみみにつけてるわっかとか、
ゆびわとか……？

パパよく見てるんだ


でもおれおかねないし……。｣




｢うーん、そっかぁ。

ちなみに今何円持ってるの？｣




大貴｢んーとね……。｣









そう聞くと、
背負ってた仮面ライダーリュックのチャックを開け
何かのキャラクターであろう小銭入れを取り出した









大貴｢んと……、1……2……。

300えんと5えんある！｣




｢305円かぁ……。｣




大貴｢たりないかなぁ……？｣









ピアスとか指輪は無理だよなぁ

なんか他にないかな、
クリスマスプレゼント……。




大貴くんも、すごい困ってるし……。

なんか考えないと。




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