小さな恋のキューピット Ryosuke.Y

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ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ







『はーーい！！』






ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ









インターホンを押すと
家の中から元気な声と騒がしい足音が聞こえた



今日は大貴くんとのお買い物の日



しっかり11時に家の前まで迎えに来たの

もちろん車でね！









ｶﾞﾁｬｯ






大貴｢Aー！まってたー！｣




｢お待たせしました笑｣




涼介｢おー、Aちゃん！

今日はありがとね？｣




｢全然です！

私も楽しみですもん｣





涼介｢それなら良かった笑

ほら大貴、トイレ済まして荷物持ってきな｣




大貴｢うん！まっててね！｣




｢待ってるね〜｣









そして
再びバタバタと騒がしく戻っていった大貴くん


トイレ済まして、か笑

車乗ってる時にしたくなったら困るもんね

そんなに時間かからないけども。









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涼介｢昨日今日の大貴ね、すごいよ｣









玄関で大貴くんを待っていると
一緒に待ってくれていた山田さんが
ニヤニヤしながら唐突に口を開いた









｢すごい、ですか？｣




涼介｢うん、めーっちゃね

こんな日が来ると思わなかった｣




｢どうしたんですか？｣




涼介｢なんとね……。


大貴が自分で起きたの！

しかも8時に！！｣




｢ほう…………？｣









すごい興奮してるけど……笑

イマイチピンと来てませんよ、私は。


でもなんだか嬉しそう









涼介｢あのね、大貴ってほんっとに起きないの
まーじで自分で起きるなんてありえないのさ
ほっといたら余裕で昼過ぎるのね？


でも、今日は起きた！自分で！
しかも8時に！！｣




｢なるほど……？笑｣




涼介｢やー、ピンとこないよね

Aちゃんいる時絶対に寝起きいいんだよなぁ。｣




｢うーん、なんでですかね？｣




涼介｢まぁ、Aちゃんのこと好き過ぎるんだろうな笑

今日も楽しみ過ぎて起きたんだと思うよ？

朝起きて、即行朝ごはん作ってだの
仮面ライダーのバッグどこだの言ってたからね笑｣




｢そんなに楽しみにしてもらえてたなら私も嬉しいですよ

でも寝起き悪い時の大貴くん見てみたい気もしますけど笑｣




涼介｢あ、今度動画送ってあげるよ

平日の寝起きの悪さは天下一品だかんね？｣




｢じゃあ、ぜひ送ってください笑｣









楽しみだなぁ、大貴くんの動画

やばいやばい、ニヤけそう。




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