小さな恋のキューピット Ryosuke.Y

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急いでテレビの音量を少し下げ、
応答ボタンを押した









｢もしも『もしもしー！だーれだ！』 ……えっ笑｣









だーれだって……笑

こんな大きい声の子なんて一人しかいないよ笑









｢大貴くん？笑｣




大貴『えー！なんでわかったのー？』




涼介『逆に他に誰がいるんだよ笑』




大貴『えー？』









大貴くんよりも奥の方から聞こえた山田さんの声

スピーカーにしてるのかな？


たぶん、
大貴くんがスマホを持ってその横で山田さん見守ってるんだろうな









｢どうしたの？｣




大貴『パパがね！

ちゃんときいてきたっていったからね！

でんわかけたの！』




｢そうだったんだ笑｣




大貴『いまなにしてるのー？』




｢今？今はねー

お酒とアイス食べて、お笑い番組見てたよ｣




涼介『え、Aちゃんお酒のむの？』




｢呑みますよ！笑

もう20歳ですから！｣




涼介『お子様だから呑めないと思ってたー笑』




｢お子様じゃないですよ！笑｣









あれ、なんか山田さん意地悪？

前よりもSっ気が……。


でもそういう山田さんもイケメンかも。
声すらかっこいいもん。









大貴『パパもおさけのめないよー？』




｢え？｣




涼介『あっ、余計なこと言うな！笑

てか呑めるからね！？

ちょっと弱いだけだから！』




｢ははっ笑

大貴くん正直笑｣




涼介『ほんと困るわー笑』




大貴『おれしょーじきー笑笑』









面白いなぁ、この親子は


ていうか
私のことバカにしたくせにお酒弱いとか
なんだこれ！

可愛いかよ！


そういう時々子供っぽいところ素敵かよ！






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