小さな恋のキューピット Ryosuke.Y

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｢…………え？｣









今、なんとおっしゃいました？


会いに来た……？

いや、空耳だよね？









｢えと、あ、会いに……？｣




涼介｢うん、会いに来たの

あ、でも大貴に駄々こねられたのはほんとね？｣









空耳じゃない……！！


え、なに、なに？

何起こってるの？









｢わ、私に、ですか？｣




涼介｢Aちゃんに笑｣









うっそ……。


何これ夢？

いや、夢なわけない、よね。


と、とりあえず現実見ようよ、私









｢なんで、私に？｣




涼介｢んー、Aちゃん勘違いてたっぽいから……。｣




｢勘違い……？｣




涼介｢うん、勘違い


ていうか寒いからコンビニで温かい飲み物買おっか

それと家まで送ってあげる｣




｢えぇ！？

いや、そんなの申し訳ないですよ！｣




涼介｢いーから！

Aちゃん危ないから送ってあげます

また音楽ガンガン聞き出すもん｣




｢そんなこと……しませんよ……。

それに大貴くんは！｣




涼介｢あー、あいつはアイス食べて仮面ライダー見せてっから大丈夫

あれだと軽く3時間は大人しいよ？｣




｢そう、なんですか。笑｣









なんか、どうしよ。

普通に話せてるかな

内心めちゃくちゃ緊張してるけど。



わざわざ走って追いかけてくれて

さらっと危ないからって注意してくれて

しかも送ってあげますなんて……。



さっきのモヤモヤどこ行ったの。









涼介｢ほーら、おいてくよ？

ま、家知らないんだけどね。笑｣









私よりも先に歩き始めてた山田さんが
こっちを振り向いた


ちょうど電灯に照らされたイタズラに笑った顔









｢まっ、待ってくださいよ！｣




涼介｢はやくー笑｣









こんな時までかっこいいとかずる過ぎる。





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