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オムライスも食べ終わって
ひと段落がついた午後3時頃。
涼介「すいません、相当騒いでたんで……。」
「いえ、大丈夫ですよ?」
温かいお茶をテーブルに置くと
山田さんはそのまま私の横に腰掛けた
困った顔で見つめる先には
太ももの上に乗ってコアラみたいに私に抱きつきながら寝てる大貴くん
ついさっきまでマシンガントークだったのが
ぴたっと止まった代わりに聞こえた寝息
子供の寝顔って本当に可愛くて
ずっと見ていたい
まさに癒しだなって思う。
涼介「重いですよね……。
こいつ一回寝たらなかなか起きなくて。」
「あ、私は……大丈夫です。」
涼介「ほんとすいません。」
「いえいえっ。
ご馳走になったのに、
洗い物までしてもらっちゃって。」
涼介「そんな気遣わないでくださいよ笑」
「ほんとありがとうございます」
そろそろ……、
聞いてもいいだろうか。
ずっと気になってたこと。
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「あの、山田さん。」
涼介「ん?どうしました?」
「私、ここにいても大丈夫ですか?」
涼介「……ん?」
首を傾げる仕草、可愛いです。
しかも大貴くんに顔を近づけて、ほっぺをつついてたまま私の方向いたから
なんとなんと上目遣い。
あざとい、あざいです山田さん……!
ってそんなことどうでも良くて!
わからないって顔してるけど
大変なことしてるのに気づいて下さい!
「あの、奥さんは今どちらに……?」
涼介「あぁー……。笑」
そう言うと気まずそうに笑って俯いた
……あれ、触れちゃいけなかった、かな。
「えっと……。」
涼介「いや、普通そう思いますよね笑」
「……はい。」
なんとも言えない空気が流れた
絶対聞いちゃいけなかったっていう後悔と
もしかして……っていう焦りに襲われた
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涼介「えと……、離婚してるんですよね」
やっぱり……か。
聞いた瞬間そんな感じした
気まずそうなあの顔
大貴くんを見た時の悲しそうな、顔。
涼介「お願いあるんですけど……。」
「は、はい?」
涼介「母親の話は、大貴に触れないであげてください。」
そして、
下唇を噛む、悔しそうな顔。
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雪もち。(プロフ) - 山ちゃんやばすぎ!!通学バスで読んだのですがにやけが止まらんよ〜って感じです!ほんとにすごいと思います! (2017年11月17日 8時) (レス) id: ad8532904c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 大ちゃん可愛すぎ!山田くんイケメン過ぎ!そして、キュンキュン、ニヤニヤが止まらなくなる。しおんさん、凄すぎます。こんなに胸がほっこり温かくなる作品、もはや神。どうしても言いたくて読み進める前にコメントしました。この作品書いて下さって感謝です。 (2017年5月29日 19時) (レス) id: 54fbc623d8 (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 私も北海道です~ (2017年5月12日 22時) (レス) id: 5b962ae9ca (このIDを非表示/違反報告)
MANA(プロフ) - コメント失礼します!パパな山田くんに終始キュンキュンしっぱなしでした( *´艸`) 私青森なんですけど、しばれるとかゴミ投げるとか…よく使うので親近感わきました(笑) 「なまら」って可愛くないですか!?青森なんて「わや」です(笑) (2017年5月4日 11時) (レス) id: a1bf4f0ac4 (このIDを非表示/違反報告)
かりな - 北海道弁ってこんな感じだったんですね!私はバリバリ都会っ子なんで…方言が羨ましいです!かわいいですよね方言♪更新頑張って下さい (2017年3月12日 23時) (レス) id: b03ddee3fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しおん | 作成日時:2017年2月14日 2時