小さな恋のキューピット Ryosuke.Y

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今日は会社が休みだから
デパートに買い物をしにきた


最近肌寒くなってきたから
カーディガンとか買おうかなぁ、なんて



それとこの間会社で使ってたマグカップ壊しちゃったから
新しいやつもね











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ぁ、これ可愛いかも。

でも、こっちも可愛いなぁ









｢どっちにしよう……。｣









一回迷い出したらなかなか決まらないこの性格


自分でも嫌なんだけど
どうにもこうにも直らない



きっとこのマグカップをどっちにするかで
15分くらい悩むんだろうな、私は。


誰か待たせてるわかじゃないからいいけどさ









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『パパー、パーパー！』









……ん？



ちょうど会計を済ませて店を出ると
どこからか男の子の声が聞こえた


迷子……かな。







辺りを見回してみると
パパーって呼びながらいろんなお店を入ったり出たりしてる男の子









｢あー……、迷子だ。｣









しかも今にも泣きそう


なんで周りの人無視するんだろう。

あんな小さい子が困ってるのに。



これだから都会の人は。





なんて北海道の田舎から出てきた私の偏見で苛立ちながら
男の子に声をかけた









｢ねっ、僕、待って｣









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