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＿＿眩しい。
午前0時を少し過ぎた頃。
はじめて夜の街に一歩足を踏み入れると、
自分が知っている街とは全く違った世界が広がっていた。
街中のお店の看板がきらきら光っていて、
その前にいる女の子は盛り髪をして、それを綺麗な髪飾りで彩って、きらきらしたドレスを着ていて、とても可愛くて眩しい。
それに比べて今日の私の格好といったら、パンツスタイルのスーツに、慣れない少し高めのパンプス。
彼女たちをシンデレラ＿＿この夜の街の主人公と喩えようものなら、私は町人Aというところだろうか。それくらい、私は寂れてしまった。
ヒールをコツコツと鳴らしながら早足で街を歩く。歩を進める度にネオンの光で目が眩みそうになって、どの店も同じような外観に見えてくる。
それなのに、目的の店は何故かすぐに分かって。
「Club Jewely Box…」
そう呟きながら店の扉を開けると、店内はテレビドラマで見たホストクラブそのままの、煌びやかな世界が広がっていた。
シャンデリアで照らされた店内の床は大理石で、レザーのソファが置かれていて、テーブルの上は見たことのないようなお酒が並んでいる。
店内は人で埋め尽くされていて、スーツ姿の男性たちと楽しそうに談笑する女の子でいっぱいだ。
ホストだろう男性たちはテーブルを忙しなく移動している。
入口の前で立ち竦んでいると、一人の男性が歩み寄ってきて、私に向かって軽く微笑んだ。
見た目はあまり典型的なホストっぼくなくて、なんというか、近所の爽やかお兄さんといった感じ。
そんな違和感を感じていると、彼は何気ない仕草でネクタイを少し緩めた。
ちらりと覗いた肌は、女の子でいう絶対領域とも言えそうな
計算された艶っぽさを醸し出している。
「いらっしゃいませ。……初めて、ですよね？」
そうにこりと微笑む彼に、拳をぎゅっと握りながら伝える。
「……裏方スタッフ募集の件で、今日面接があるとお伺いしたんですけど」
「ああ、Aさんですね、お待ちしておりました。どうぞこちらへ」
こうして、私の夜の街デビューは幕を開けたのであった……。
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優月 - 早く次の回がみたい！ (2021年5月14日 21時) (
レス) id: 8cdf8fb842 (このIDを非表示/違反報告)
sakihamu87(プロフ) - これからも応援してるので、更新待ってます！ (2020年8月30日 11時) (レス) id: 3dbb4413c0 (このIDを非表示/違反報告)
Hi美好き！ - とてもこのお話大好きです！無理せずで良いので更新してくれると嬉しいです！楽しみにしてますね！ (2020年7月3日 15時) (レス) id: ca22547b02 (このIDを非表示/違反報告)
くり - 初めまして！このお話すごく面白くて続きが気になります、、（ ; ; ）ゆっくりでいいので更新していってほしいです、、 (2020年6月3日 21時) (レス) id: 21768f6b4b (このIDを非表示/違反報告)
おもち - ほんとにほんとに久しぶりなんですけど、よくリクエストを送ってたもっちーです（笑）やっぱりあやちゃんの文章は好きだなって思います!!これからも応援してます！！ (2020年4月17日 22時) (レス) id: f8c7f97da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayacororo* | 作成日時：2019年8月16日 1時
