Jr.EXILE 短編集 (ページ3)

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Two sides 3 ページ3

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壱馬side

あのもやもやの日から1週間。

高級店に行けばAとこの前のおじさんがいるかもしれない、と思って毎日高級店に通いつめた。

でもまあたくさん高級店はあるわけでそんな簡単には会えるはずもなく。

会議も基本リーダーの2人が代表で行って俺たちに伝達するって感じだし。

会えるわけない、そう思いながらも今日も高級店に足を運んだ。

Aside

今日もまたおじさんの相手をする。

もう何回目だろうか。

こんなことをしても一向に減らない借金。

そろそろアフターを付けないと本当に返せないかもしれない。

『こんばんは』

『初めましてですよねカレンです』

カレンというのはこの仕事での偽名。

会社にバレたくないし知り合いにもバレたくないから。

今日のお客さんは3時間。

長いなと思いながらもいつもより貰えるお金は多いし多少の辛抱だと我慢する。

｢カレンちゃん、アフターどう？｣

お店には”アフターはしたくない”と一応伝えてはある。

それを了承済みでわたしを指名してるはずなのに。

『アフターはちょっと…』

｢これでどう？｣

ﾊﾞﾝｯと机に置かれたのは札束が入った封筒。

纏めてあるってことはたぶん100万。

100万、という大金にアフターをしてもいいんじゃないかと思ってしまう。

『すみませんちょっと考えさせてください』

そう言って今日はここまでにして貰った。

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