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夏色のミュール ページ14

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颯太side

4限が先生の都合で休講になってみんなで海に行こうってことに。


慧人と力也は気にせず海に入っていくなかでAは服を濡らしたくないみたいで砂浜から2人を見守ってた。


『着替え持ってないんだよな〜』


なんて言って海に近付かなったのに


慧人「Aもおいでよ!」


『じゃあ足だけ』


『颯ちゃんも行こ!』


そう言って僕の手を掴んで海に入ろうとする。


颯太「ちょっと待ってや!ズボン捲るから」


『あ、そのまま入るとこだった笑』


『靴脱がなきゃ笑』


そう言ってミュールを脱いで砂浜に置く。


『うわっ冷たっ』


颯太「めっちゃはしゃぐやん笑」


力也「あ〜もうAそんなにはしゃいだら俺らのズボン濡れるやん!」


『あ、ワンピース濡れちゃった笑』


颯太「もう〜なーしてんねん笑」


ポケットからハンカチを取り出して拭いてるけどまぁ乾かないわけで。


慧人「そんなんじゃ乾かないって笑」


颯太「しゃーないな〜」


颯太「乾くまでこうしててあげるわ」


『は、え、颯ちゃん!?』


少し濡れて寒がってるAを後ろから抱きしめる。


力也「慧ちゃん向こう行こや〜」


慧人「あ、ほんとだ邪魔者は向こう行きまーす」


気を利かせて2人は少し遠くに行ってくれた。


『颯ちゃん、どしたの』


颯太「寒いのかなって思って」


『も、もう大丈夫っ!』


軽く抱きしめてただけだったからAはひゅっと抜け出してしまった。


颯太「はいこれ」


『ありがと…ちょっと!』


ミュールを渡すフリをしてヒョイっと上にあげてみる。


『ちょっと!届かない!』


『ねぇ〜!笑』


笑いながら僕からミュールを取ろうとする君に僕はぞっこんです。



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作者名:らびあり | 作成日時:2023年3月29日 19時

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