憧れになりたい。

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まぁ、あんなことやこんな事がありましたけども、無事に撮影が終わりました。




一安心ですね。





帰って寝よっかなーと思ったら、女性スタッフさんに呼び止められた。





なんか、嫌な予感するよね。









女１「白濱さん、少しいい？」




「いいですよー」





亜嵐「A、行こ！」





「あー少し待ってて貰えますかね。」





亜嵐「…分かった。」





女１「じゃあ、行こっか。」









こりゃあ、お兄ちゃんなんか察したな。





女性スタッフさんに連れられてきたとこは、撮影スタジオより少し離れたところ。





しかも、人通りが少なさそうな場所。





まぁ、大切な話をするにはもってこいの場所だね。









女１「ごめんねー帰ろうとしているのに呼び止めちゃってー」




「いや、大丈夫ですよ。」





女１「そう？あのね、あなたさ玲於くんに近づかないでもらえる？」





「いや、仕事とかで一緒になったりするのでそれは難しいかと思いますが…」





女１「だから、話しかけてもらっても無視すればいいことでしょ？それぐらいもわかんない訳！？」





「いや、でも…」





女１「いや、でも…じゃないの！あんたは玲於くんに話しかけてもらっても無視すればいい事。分かった?」







いや、無理だろ。




てか、この人ただ玲於くんのことが好きなんだろ、絶対。





というか、ファンだろ。






すると、誰かがこちらにやってくる足音が。









亜嵐「あのさー今さっきから聞いていればさなんなの？うちの妹に嫉妬してんだろ、お前。」






女１「あ亜嵐くん！？ちが」






亜嵐「ほら、今の態度だって俺とAの前だと全然違うじゃん。あと、Aはマネージャーなんだから同じ事務所の人と話す権利あるでしょ。お前が勝手に決めんなよ。さ、A行こっか〜」








「あ、うん！お疲れ様でした！」









お兄ちゃんが女の人にお前って呼んでるの久しぶりに聞いた気がする。





なんか、わかんないけどスッキリしたな。









「お兄ちゃん。」





亜嵐「うん、何〜？」





「ありがとうね。」






亜嵐「どー致しまして！さ、早く家探ししに行こ！」









完全に家探しのこと忘れてた…

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