２ー4待ってる ページ4
朝ごはんを食べている間も
広斗は思い詰めたように黙っていて沈黙が流れる。
きっと、行くんだろうな。
今は迷ってるみたいだけど
広斗は絶対雅貴さんを一人で行かせるなんて出来ないんだろう。
私的には言ってほしくない…
「俺、行かなきゃ。」
決断した広斗の瞳はとても力強かった。
「そっか…」
無事に帰って来るんだよね？
私、一人ぼっちにならないよね？
もしも広斗が帰って来なかったらって考えただけでもおかしくなりそう。
「おいで。」
広斗が私の腕を引いて自分の膝の上に私を向かい合うように座らせる。
広斗の指が私の頬を撫でて
とびっきりかっこよく微笑んだ。
「そんな顔すんな。ぜってぇ帰ってくるから。約束する。」
「うん、約束だよ。」
こつん、とおでこがぶつかって
重なる体温から
広斗が私の不安を吸い取ってくれてるきがした。
「私、待ってるからね。」
暫く会えなくなるわけじゃないのに
こんなに離れたくないって思うのは広斗が好きで好きでしょうがないから。
広斗無しじゃ生きていけないよ。
「ありがとな。…ほんと、好き。」
「私も、好き。」
幸せそうにくすって笑う広斗の笑い方好き。
目を閉じていてもお互いを感じられるように
ピッタリくっついて
温もりを感じる。
「じゃあ行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
玄関で広斗を見送る。
寂しいな…。
ちゅ、と短いキスをして
ゆっくりとドアが閉じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青龍 葵(プロフ) - 更新を心よりお待ちしております！ (2017年3月2日 17時) (
レス) id: 7eeabc0546 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - 更新★楽しみにしてます☆ (2016年8月23日 2時) (レス) id: a24f7c8fe6 (このIDを非表示/違反報告)
ふーた(プロフ) - 更新停止中なのですね、、更新楽しみにしてます！ このお話すごくすきです、 (2016年8月20日 14時) (レス) id: f6c9d9556b (このIDを非表示/違反報告)
チャンス - 本当に最高でした！ ありがとう(^人^) (2016年6月26日 2時) (レス) id: 3a1af415ef (このIDを非表示/違反報告)
あーみ(プロフ) - 光華さん» コメントありがとうございます。そうなんですよね、ドラマではほとんど出てこないんですよね(>_<")なので広斗っぽいといって頂けてすごく嬉しいです！とても励みになります。更新頑張りますのでこれからも宜しくお願いします！ (2016年2月28日 20時) (レス) id: c9ff890565 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あーみ
| 作成日時：2016年2月18日 19時
