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彼の家の鍵なんて持ってない。
帰ってくるまで私ここから出れないの？
時計を見ればとっくにお昼は過ぎている。
おなかすいたんよ…
A起きました…
お腹すきました…
お肉とかたべたいよね…
樹くん何時に帰って来れそ?
私ここでれる?かぎとか…
送信して30分で既読がついて
それからまた30分返信がない。
と思ったら家のインターフォンが鳴った。
樹くん？！
カメラには男に人
どうやら宅配の人らしい。
え、これあってる？
『頼んでません』
宅配「田中さんのご自宅では？」
『あーそうです。玄関前に置いてください』
宅配「わかりましたー」
しばらくするとガサッっと音がして
エレベーターで降りて行ったようだ。
無事に受け取り、中を見ると
結構いいところの焼肉弁当
おいしそう…
まさか…？？
Aお肉が届きました…
これは…【写真】
樹それ食べて待ってて
え。なにこれ。
あわよくばお肉とか降って来ないかな〜
くらいの、呟くようなひとりごとのつもりで
書いた肉食べたいが本当に届くなんて…
やばい。
しっかりペットボトルのお茶もついてて
ありがたすぎる…
樹家のもの好き勝手使って。
冷蔵庫の飲み物も飲んでいいから
追いメッセージがやってきた。
どんだけできる男なんだ…
Aありがとうございます。感謝です。
遠慮もなく焼肉弁当を開けて
遠慮もなくテレビをつけて口に運ぶ。
おいしい…
最高です。
ペロリと食べ終わった焼肉弁当。
『ごちそうさまでした。』
Aご馳走様でした。
美味しくいただきました!
本当にありがとうございます。
ところでゴミはどう処理するのが
正解ですか?????
地域とか人によって処理の仕方って違うから
こだわりとかあったら嫌だからとりあえず聞いてみた。
しばらく待っても返信ないし
仕事中だから仕方ないけど。
待っててって言われたけど、
結局何時に帰ってくるんだろ…
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作者名：唯音
| 作成日時：2023年2月24日 22時
