らいおんくんが本気の恋をした話 (ページ26)

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目がさめると綺麗な顔

3回目となれば驚きもしない。

つい見入ってしまって

彼の頬に手を当てる。

少しだけ眉間に皺が寄って

スッと手を離した。

何してんだろ…

ベッドから起き上がって

いつものルーティーン。

シャワーを浴びてタオルを肩にかけながら

リビングに行って丸いお掃除ロボットのスイッチを押す。

髪を拭きにながらテレビをつけて朝のニュース

朝ごはん何食べよう。

今日休みだから化粧しないつもりだったけど

樹くんいるから化粧しないといけない。

ニュース見ながら髪の毛をかわして

朝食を食べながら化粧をする。

『完璧』

未だ起きてこない樹くん。

仕事じゃないの？

都内まで行くには2時間はかかる

起こした方がいいやつ？

そーっと寝室を上げれば

寝息を立てながら爆睡中や彼。

『田中さん』

名前を呼んでも起きる気配はない。

ベッドの側に座って

名前を呼びながら体をゆすれば

「んー」

ってちょっとだけ起きた。

『田中さん仕事は？起きなくて大丈夫ですか？』

「今日オフ」

『ほんとに？』

オフの日は明日オフなんだよねー

って自慢げに報告してきたし

『本当にオフなの？』

「だといいなー」

『もー！8時ですよ！』

「わかってる」

『もー知らない』

嘘つけって思いながらも
彼を残して部屋を出ようと
腕を引っ張られて田中さんの上に倒れ込む

『なに！』
「A」
『なに？』
「俺のことすき？」
『…えッ…』

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