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櫻井side
ドアが閉まって口を開く。
「で、あの子が噂のAちゃん？」
和「あれ、俺名前言ったっけ？」
「ん？調べた」
和「あー、翔ちゃん立場悪用してるー」
「何とでも言え(笑)」
３年前ぐらいからニノの女遊びが止まった。
相葉くんが何でやめたか理由を聞いたとき、ニノは「飽きた」て言ってたからもしや、とは思ってた。
前に情シスのフロアに行ったとき、明らかに情シスではない女子社員とすれ違ってその時勘付いた。
それで職権濫用して、調べてさっきの彼女だてわかった。
ニノが言うには付き合ってないらしい。
要するに体の関係。
少し前、いつものメンバーで飲んだとき…
−−−相「３年近くその子しか抱いてないんだったら彼女にしたらいいのに」
−−−和「子供だねー、相葉さんは」
−−−相「俺の方が年上だっつーの」
−−−潤「でも俺も思ってた。何で彼女にしないの？」
−−−和「俺じゃ彼女は幸せになれないから」
その時のニノの目は優しくて、でもどこか寂しそうだった。
その意味は未だに分からないままだけど、俺たちももういい歳だしこれ以上は踏み込まない。
「可愛いね」
和「でしょ？」
「でも強そう」
女性にこういうのはあれかもしれないけど逞しいというか、凛としてる。
今日は胃もたれしてたけど(苦笑)
和「そうなんだよねー、俺が１日かかったステージ３０分でクリアされちゃってさ参ったもんだよ」
「え？」
和「ゲームの話じゃないの？」
「ふふっ、そーだよ(笑)」
ったく、あの顔はわざととぼけたなニノのやつ。
ニノから初めて独占欲というものをちょっとだけ感じた。
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作者名：真央
| 作成日時：2020年4月16日 19時
