青薔薇 ページ3
彼女は優しい、何もかもが優しい。
不幸の存在だと言っているがそんなわけがない。
私は幸せだ、幸せが過ぎて今すぐにでも狂ってしまいたい。
そんなことをすると彼女が悲しむ、彼女の幸せが一番の幸福であり最優先事項だ。
彼女といれた三年間は幸せだった、悲しい事は何もなかった。
こんな私でもお姉様と慕い、トレーナーとして選んでくれた。
しかし別れは唐突だ、三年が経てば彼女とはお別れだ。
彼女は私のために泣いてくれた、泣きながら別れを告げた。
彼女の前では一度も見せなかった泣き顔を見せてしまった。
幸福に包まれて笑顔で別れを告げたかったのに、最後の最後にやらかしてしまった。
彼女の前では完璧なお姉様を演じようと思ったのに、やらかしてしまった。
わたしは何をしても何をやってもダメだった、周りには付いていけず付いていけたとしても中途半端。
トレーナーになったが周りには優秀な人しかおらずやはり付いていけなかった。
そんな中で自分を慕いトレーナーであって欲しいと願ってくれた彼女を悲しませたく無かった。
泣き顔を見せないようにしていた、泣けば優しい彼女は心配し泣いてしまうからだ。
完璧なお姉様だったのかな、どうなんだろう。
今となっては分からない、けれども彼女が幸せならば良い。
笑顔が一番似合う彼女に幸福がありますように。
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