イケメン4人の好きな人は私…らしいです。 (ページ43)

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43ー顕嵐sideーページ43

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朝、

教室に入ると

いつも先に来てる

神宮寺の姿がない。

Aは…

まりなと話してるし、

今日は一緒に来てないのかな。

HRの時、

やたら神宮寺を

心配してるAを見て

やっぱり俺じゃダメなのかも…

って自身喪失しかけた。

HRが終わると

すぐに席を立ったA。

思わず ″どこ行くんだよ″ って

引き止めようとした。

でも

Aは行ってしまった。

そんなに

神宮寺が心配…？

少し姿が見えないだけで

そんな必死になるなんて

Aは神宮寺が好きなの…？

そりゃ

二人の付き合いは長くて

いつも一緒だったのはわかるけど、

そこまで依存するか？

神宮寺は

Aのことが好きでも

Aは

今までそんな感情を

神宮寺に持ってなかっただろ？

幼馴染みってだけで

依存してもらえるなら

俺だって

Aの幼馴染みが良かった。

まりな「顕嵐…？」

きっと俺が

ものすごい顔してたんだろうな。

まりなが心配して言った。

顕嵐「ちょっと行ってくるわ。」

Aが教室を出てから

少し時間が経ってたけど

Aを追いかけた。

神宮寺が来てるとしたら

保健室。

真っ先に保健室へ向かう。

先生が出てくるのが見えて

それと入れ代わるように

保健室へ足を入れる。

カーテンで囲まれた

ベッドの方から

二人の声が聞こえて。

A「神宮寺っ…。」

Aが泣いてる…。

神宮寺のやつ

なに泣かせてんだよ。

俺なら絶対に

Aを泣かせたりしないのに。

今すぐ抱きしめてやりたい。

神宮寺「泣くなよ…。」

A「だって…神宮寺がっ…いなくて…。」

神宮寺「ん、ごめん。」

二人のやり取りが気になって

いけないってわかってるけど

カーテンの隙間から覗いた。

A「怒ってるの…？」

神宮寺「いや…なんか…お前が岩橋のとこ行っちゃう気がしてさ…。」

A「昨日は普通に映画観ただけだよ？」

神宮寺「返事…してない？」

A「うん。」

神宮寺「なんだ…。」

こんな弱い神宮寺、

初めて見た。

A「昨日、神宮寺がウチにいなくて…朝も迎えに来てなくて…なんか…寂しかった。」

神宮寺「ごめんな…。」

神宮寺がAの頭を撫でて

二人の唇は重なった。