イケメン4人の好きな人は私…らしいです。 (ページ42)

今日:3 hit、昨日:27 hit、合計:239,200 hit

42ー貴女sideーページ42

.

朝起きても

まだモヤモヤしたまま。

A「いってきまーす。」

玄関を開けて

また一つ違和感を感じる。

…神宮寺がいない。

まぁ

最近毎日一緒だったってだけで

それまでは

たまに一緒なくらいだったし…ね。

まりな「おはよ！」

A「おはよー。」

辺りを見回すけど

神宮寺の姿はない。

まりな「昨日、岩橋先輩とどうだったの？」

A「え、普通に映画観ただけだよ。」

キスのことは

恥ずかしくて言えない…。

まりな「そうなの？なかなか進展ないのね。」

A「岩橋先輩とくっついて欲しいの？(笑)」

まりな「だって可愛くない？癒し系だし。」

A「まぁ…ね。」

そのうち

担任が入ってきてHRが始まった。

だけど

神宮寺はまだ来てない。

A「顕嵐、神宮寺知らない？」

顕嵐「さぁ？A、いつも一緒に来てんじゃん。」

A「んー、今日は一緒じゃなくてさ…。」

顕嵐「気になる？」

A「まぁ…。」

HRが終わって

すぐに教室を出た。

まりなに

何も言わずに出てきちゃった。

顕嵐には

″どこ行くんだよ″ って

止められそうになったけど。

昇降口。

神宮寺の靴があるか確認。

A「来てる…。」

靴はあるから

学校のどこかにいるのは

間違いない。

思い当たるのは…

A「失礼しまーす…。」

先生「あら？あなたは確か…西岡さん？」

保健室。

A「あの、神宮寺来てますか？」

先生「えぇ。今は寝てるみたいだけど。」

そっと

ベッドを覗いてみる。

A「神宮寺…。」

声をかけても動かないから

寝たフリではなさそう。

先生「ちょっと職員室に行ってくるわね。西岡さんも早く教室に戻らないとね。」

A「はい。」

先生が

出て行ったのを確認して

神宮寺が寝ている

ベッドに腰を下ろす。

A「ねぇ…。」

少し揺さぶると

神宮寺「ん…。」

うっすら目を開ける神宮寺。

神宮寺「A…？」

A「神宮寺っ…。」

神宮寺「え、泣いてんの…？」

自分でもなんで

神宮寺の姿が見れなかっただけで

涙が出るのかわかんない…。