イケメン4人の好きな人は私…らしいです。 (ページ36)

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36ー貴女sideーページ36

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先輩と並んで歩く帰り道。

″カッコ良かったです″

なんて

勝手に口走って

勝手に照れてしまった。

でも

先輩もなんだか顔が赤くて。

先輩の照れた顔

初めて見たな、

なんて思ってたら

手を握られて。

A「あのっ//」

岸「ん？」

先輩が

何もないような顔して

前を向いて歩くから、

そっと手を握り返した。

岸「っ//」

岸先輩って

意外と照れ屋さんなのかな？(笑)

A「先輩。ウチ、ここです。」

気付けば家の前だった。

岸「そうなんだ？じゃあ…。」

そう言うけど繋いだ手を

なかなか離そうとしない先輩。

A「…？」

疑問に思っていると

手を引かれて

先輩との距離が近くなった。

岸「ホントはまだ帰したくないけどね。」

A「えっ…。」

岸「嘘だよ(笑)。もう暗いしな。」

笑ってるのに

少し寂しそう…。

A「先輩と話せて楽しかったですよ？また機会があれば一緒に帰れたらなって思います。」

岸「もちろん。俺はいつでも。」

なんだか

私まで寂しくなってきた。

先輩の腕を掴んで

顔を上げれば

真っ赤な顔をした

先輩と目が合って。

岸「期待しちゃうから…。」

そう言って私に

触れるだけのキスをした。

ーーーーーーーー

先輩と別れて

頭がボーッとしたまま

玄関を開けると

そこには神宮寺が立っていて…。

神宮寺「お前、なにやってんの？」

A「なにって…。」

神宮寺「なかなか帰ってこねぇし、電話は繋がんねぇし……岸先輩とキス…してるし。」

見られてたんだ…。

A「電話は…あ、マナーになってて…。岸先輩とは委員会終わりに、たまたま体育館で見かけたから一緒に帰ることになって…それで…。」

神宮寺「だから、なんでキスされてんの？」

…思ったけど

なんで神宮寺に

そんなこと言われなきゃいけないの？

A「神宮寺には関係ないじゃん！」

考えてみれば

神宮寺にそんなこと言われる

筋合いはないんだ。

神宮寺「おい、待てって！」

少しイライラしながら

自分の部屋へ続く

階段を駆け上がった。