イケメン4人の好きな人は私…らしいです。 (ページ33)

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33ー神宮寺sideーページ33

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気付いたら

2限目の後の休憩時間に

Aがいなくなってて。

いつも

Aを見てるはずだったのに…。

3限目になっても

Aは戻ってこなかった。

あいつが授業サボるなんて

初めてなんじゃね？

先生の話は聞いてはないけど

一応、授業には出るもんな。

神宮寺「先生ー、ちょっと抜けまーす。」

居ても立ってもいられず

授業を抜け出した。

後で先生から

呼び出しくらうかも…。

まずは

保健室に向かった。

特に具合が悪そうとか

そんな感じはなかったけど

とりあえずね。

先生「あら、神宮寺くん。」

俺がサボる時は

大体ここだから

先生とは顔馴染み。

神宮寺「西岡Aって来てる？」

先生「いいえ、来てないけど？」

神宮寺「そっか。」

保健室じゃない…。

毎日一緒にいても

こればっかりはわかんねぇ…。

授業中の静かな校舎内を

駆け回ったけど

Aは見つからなかった。

疲れた俺は結局、

先生「また来たの？」

神宮寺「先生、寝かせて！」

先生「どうぞ。」

保健室のベッドで寝る。

どれくらい時間が経った？

うっすらチャイムの音が聴こえて。

ベッドを囲む

カーテンの開く音がした。

「バカ」

そう呟いたのは

間違いなくA。

顔を見なくてもわかる。

目を開けようとした時、

Aの手が

俺の髪に触れた…。

心臓がやばい。

先生「もしかして西岡さん？」

A「そうですけど…？」

先生「神宮寺くん、あなたを探してたのよ。」

A「やっぱり…。」

A、気付いてたんだ？

そういう勘は

さすが幼馴染みって感じだけど。

A「ごめんね。」

なに謝ってんだよ…。

Aらしくもない。

神宮寺「…お前こそ、バカなんじゃね？」

A「なっ…、起きてたの？！」

神宮寺「あー、うるさいうるさい。」

A「もう！信じらんないっ。」

神宮寺「信じらんねぇのは、お前だよ。授業サボりやがって。」

A「う…ごめん…。」

神宮寺「ばーか。」

起き上がって

Aの後頭部に手を添えて

抱き寄せた。

A「///」

先生「先生いるの、忘れないでよね。」

あ…(笑)。