イケメン4人の好きな人は私…らしいです。 (ページ21)

今日:20 hit、昨日:5 hit、合計:239,190 hit

21ー貴女sideーページ21

.

A「顕嵐……？」

急に視界が

暗くなったと思ったら

顕嵐の匂いに包まれた。

私、

顕嵐に抱きしめられてる？

顕嵐「ごめん。…教室、戻ろうな。」

A「うん…。」

今起きたことが

突然すぎて

冷静に考えてる暇もなく

少し前を歩く顕嵐に付いて

教室に入った。

まりな「お帰りー！遅かったじゃん？(笑)」

結構待たせたのに

ニヤニヤしながら

まりなが言った。

顕嵐「ほら。俺の奢り。」

まりな「え、マジ？ありがとー！」

まりなが

ミルクティーを受け取って。

まりな「A？どうした？」

A「あ、ううん。何でもない。」

無意識に

顕嵐を見てたみたい。

「きゃーーー！！」

突然

女子が騒ぎ始めて。

まりな「来たんじゃない？」

A「誰が？」

なんて呑気に考えてたら

「西岡Aちゃん、いますか？」

って声が聞こえて。

まりな「ほら来た。」

A「…岸先輩？」

先輩と目が合った。

岸「あ、Aちゃん！…って、顕嵐もいたのかよ。」

顕嵐「はぁ…一緒に昼メシ食ってました。」

岸「へぇ…。Aちゃん、ちょっといい？」

A「え？あ、はい。」

岸先輩は

中庭の方へ歩いて行く。

学校中の

女子の視線が突き刺さる…。

A「あの…どうしました？」

岸「なんかAちゃんに会いたくて。具合、もういいんだ？」

A「はい。大丈夫です。」

岸先輩は

中庭のベンチに座ると

隣をトントンして

岸「座って？」

って言うから

周りの目を気にしつつ

先輩の隣に座った。

A「先輩、目立ちすぎです。」

岸「そう？気にしない気にしない。」

先輩は

注目されるの慣れてるもんね。

岸「試合、決まったらしくてさ。」

A「そうなんですか？」

岸「うん。練習試合だけどね。」

A「絶対行きます！いつですか？」

岸「来週の日曜日。」

すぐに

携帯にメモする。

岸「あ、Aちゃん。番号教えてよ。」

A「え？は、はい！」

連絡先を交換するだけで

なんだかドキドキして。

岸「じゃあ、また場所とか連絡するね。」

A「はい！待ってます！」

電話帳に

″岸先輩″ が増えた。