イケメン4人の好きな人は私…らしいです。 (ページ31)

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31ー貴女sideーページ31

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まりな「A！どこ行ってたの？！心配したんだよ？」

A「ごめっ…。」

教室に戻ると

真っ先にまりなが飛んできた。

顕嵐「マジで何してた？具合悪いとか？」

A「ううん、具合は悪くない。」

まりな「A、ちょっと来て。」

ベランダに呼び出されて。

まりな「もしかして、岩橋先輩？」

A「うん…。」

まりな「やっぱり。図書室だったら岩橋先輩かなって思ったんだ。」

皆に心配かけたね…。

A「そういえば、まりな…私、顕嵐にも告白されたって言ったっけ？」

まりな「聞いてないけど、顕嵐から聞いたよ(笑)。」

なんか

大事なこと、

色々言えてない気がする。

ホント

ちゃんと整理しなきゃ…。

A「まりな、ごめんね。」

まりな「なに言ってんの。で、岩橋先輩とはどうだった？」

A「え…っと、授業サボろうって言われて、普通に話してた。」

まりな「羨ましーい！」

キスされた…

なんて言えない。

岩橋先輩だけじゃないもん。

神宮寺にだって…。

A「あれ？神宮寺は？」

まりな「あ、そうそう！授業中、急に立ち上がって、どっか行っちゃったの。多分、Aを探しに行ったんじゃないかとは思ったんだけど…。」

まだ戻って来ない…と。

A「私、探してくる。最悪、次の授業も出ないかも。」

まりな「え？！」

教室を出ようとした時、

顕嵐「おい、A。どこ行くんだよ。」

顕嵐に腕を掴まれて。

A「神宮寺…探してくる。」

顕嵐「ほっとけよ。」

A「でも…私のせいで、戻って来ないのかもしれないし…。ごめん、顕嵐。」

どこに行けばいいかも

全く見当がつかないまま

教室を飛び出た。

神宮寺がいそうなところ…。

幼馴染みなのに

こういうところは

全然わかんない。

もしかしたら

神宮寺も今の私みたいに

探してくれてたかもしれない。

A「すいませんっ！神宮寺来てますか？！」

色々見て回ったけど

見つからなかったから

最後に保健室に来た。

先生「神宮寺くんなら、そこで寝てるよ。」

……良かった。

カーテンを開けると

気持ち良さそうに眠る

神宮寺の姿があった。

A「バカ。」

神宮寺の茶色の髪を

そっと撫でた。