お前らに愛なんてある訳ねぇだろ 4 【ブルーロック】

151 幸せになれる資格 ページ8

【幸せは不幸があるからこそ成り立つ】



この言葉通りだなと、私はみんなの不幸の上で幸せを得ようとしている
あぁ、自分で決めたことなのに。本当にみんなごめん




「なぁ言ったろ」
「？」
吉良が私に言う







「お前は幸せになっていいんだって」






「そうかっ」
試合開始のホイッスルが鳴る






私達の青春と、私の最後のサッカーが終わろうとしている



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
潔side



違う！俺が見たかった表情(かお)はこんなんじゃない
絶望したり、俺しか見れないようなのを見たかったんだ
なに勝手に幸せになろうとしてんだよ、あの時俺に期待してた癖に



「潔君大丈夫？」
「あ、あぁ」
氷織、なんでお前は謝れたんだ？羨ましかったって、なにも悩みがなさそうな所にムカついたってなんで言えたんだよ
そ、そうだ。俺は何も悪くないからそんなこと言わなくていいんだ。そうなんだよな



「少しだけ、誰かに対して素直になれれば前を向けるんやないかなぁ」
「けど今はそんなこと話してる暇はないで、Aちゃんは僕達よりも強い」




違う！だって俺達は世界一になる為にずっと練習してきてたんだ
何年もサッカーをやってなかったAが勝てるわけが無い、先に2点を先取されただけだ




「勝つのは俺だ、アイツじゃなくて」
「ちょっ、潔君！」




すぐにAからボールを奪った、そして自分の陣地までとにかく突っ走った
けどAは離すまいとまるで蛇みたいにずっと引っ付いてくる
こっちは全力で走ってるのにAはまだスピードを上げれるような感じだった




「あれ？メタビ使わないんだ







いや、使えないんだったね笑」

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