お前らに愛なんてある訳ねぇだろ 4 【ブルーロック】

154 箱庭で迎える最後 ページ11

「はっ」

な、なんで今さっきまであんたは居なかったはずだ。烏さん
いや面白い、この試合で初めてヤバいって思った


かわせるか？右か左、2分1
いや、私の全ての経験が言ってる！










「左だぁぁぁぁぁ！！！」
「ウソやろ！そこは右に行けや」





あの状況、本当は右に行くしか無かった。右側に吉良、左に曲がろうにも勢い余ればぶつかってしまうギリギリの状況
体が右にくらついたがすぐに持ち直した。無理に持ち直したからゴギっと骨の音がしたが気にしてられない
左に行ってかわせたのはいいがこのボールをどうするか、いや私は速い。吉良の居る場所まで届けられる






「そうはさせない！！」
すぐ後ろに潔と氷織が来た。懲りない奴らだ、勝つのは私達
だけどそう分かっててもこんな必死になってしまう自分がいる










「勝つのは私達よ！」
吉良が射程距離内に入った！すぐに吉良にパスした






吉良も成長した。私が何も言ってなかったのに居て欲しいところにいてくれる
そして私がいるべき位置がスポットライトに当てられたみたいに分かる。普通ならあんな完璧な位置分かるはずがない、吉良が私に一番楽に、そして正確に渡せる場所










ゴールから53°斜め、これが私のゴールの箱庭だ！！！









「A！！！！」
ボールが烏さんのせいで軌道を外れる。烏さんがボールを自分のものにしようとしたがほんの少し遅かったようだ。

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